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| 2003年4月にオープンした店のインテリアは、黒を基調とした和風モダン。
建築家をめざしていたというオーナーシェフの丸尾大樹さんが友達の大工さんと一緒につくった店内は、どの空間を切り取っても絵になる。雑誌のグラビアから抜け出たよう。 建築の勉強をしにイタリアに行ったはずが、食べ物の方に魅力を感じてしまって料理人になったシェフがつくるパスタは、太さ1.4ミリ、ゆで時間5分。日本人には細めのパスタが合うらしい。 ちなみにスーパーでよく売られているスパゲティは、太さ1.8ミリ、ゆで時間10分というのがほとんど。それに比べるとかなり細め。でも食べやすい。 食材は、姫路や神戸の中央市場へ仕入れに行く。近くの知り合いが、自分の畑でつくった野菜を届けてくれることもあるらしい。オイルはイタリアのものを使っている。トマトは稲美町や飛騨高山から仕入れている。そんなこんなにこだわりを持ちつつ、日替わりでメニューを決める。 ランチは、サラダ・パン・パスタ・デザート・飲み物で1000円。赤と白のコースが選べる。ちなみに,赤とはトマトソース系のパスタ、白とはオリーブオイル系のパスタのこと。 ある日の白は、ちりめんじゃこと万願寺とうがらしのぺペロンチーノ。"あれ?イタリアじゃなくて日本?"と思える、少しやわらかめのあっさり味。一番素材の良し悪しが影響するサラダは、トマトの甘さに感激。さすが、「季節によって仕入れる場所をかえてます」というだけある。 パンは「オリーブオイルか塩をかけてお召し上がりください」と言われた。イタリアではパンにバター(これはアメリカ風らしい)ではなく、オリーブオイルが普通。つけてみたけれど、違いがわかるほど舌が肥えていなかった。"パンにバター"が身体にしみついているためか・・・ デザートのかぼちゃのブリュレは絶品。イタリア独特のお菓子で、かぼちゃを裏ごしして生クリームを加え、湯煎にかけた後、上にグラニュー糖をかけバーナーで焼いたもの。以前、ブリュレが大好きで毎日食べているという女の子が主人公の映画があったけど、その子の気持ちがこれを食べればわかるはず。 運ばれてきたお皿を隣の人と比べてみて!その人に合う皿を考えて盛りつけられているから。自分はこんな感じなんだと、改めて人から見た自分というものがわかるかも。トイレにも是非入ってみて!その店のインテリアのセンスがわかる所だから。 ディナーは、2500円・3500円・5000円の各コースがある。 店長こだわりの調味料や野菜を使ったオリジナルイタリア料理食べてみたい方は、一度行ってみる価値あり。(2004/12/15 取材・文 榊原)
建築の勉強をしにイタリアに留学。2年後、シェフになって帰ってきた丸尾大樹(だいき)さん。店名の『ぐらんであるべろ』は、丸尾さんがイタリアにいる時そう呼ばれていたから。それはなぜ? イタリア語で、ぐらんでは大きい、あるべろは樹のこと。ブリジストンの社名の由来が創業者の石橋さんに由来するのと似ている。 店内に鎮座する金の招き猫は、おとうさんからの贈り物。日本のものが見事にイタリア料理店に違和感なく解け合っている。 建築家と料理人の共通点とは、 自分のつくったものでひとを喜ばせることができること。なるほど、でも本当はそれはすべての業種にいえること。でも、最近そう言い切る人が少なくなったのも事実で悲しい。では、ほっと流に言い直そう。建築家と料理人と編集者。その共通点は材料を自らの身体というフィルターを通して、レトリックしなおすこと。そこに現れた作品や料理は、自分の表現でなければならない。 店内には、オーナーシェフが、イタリアで見たこと感じたことを書いた小話があった。おもしろかったので、許可を得てほっとに掲載。現在テキスト化してますんで、しばしお待ちを。 |
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