加古川にコミュニティFM局が来春開局!
現在、開局準備検討会が組織されて動き始めたぞ。

■コミュニティFMって何じゃい?
コミュニティFMは、広域のFM局ではなく、市町村単位のミニFM局。災害時の役割が大きいとして平成4年に電波法を管轄する郵政省により制度化され、(電波法は総務省総合通信基盤局)平成4年の北海道函館市の「FMいるか」開局をかわきりに、またたくまに全国で開局ラッシュとなった。2006年4月には全国に190局が開局している。

姫路市のFM局「GENKI」(79.3MHz)や、三木市のFM局「エフエムみっきぃ」(76.1MHz)が、ご近所にはある。共にサテライトスタジオを持ち、市民参加というととても行政的でカタイ感じだが、往年の「釣瓶・新野のぬかるみの世界」や、「ヤンタン」的な視聴者と共につくりあげる番組を送信している。

三木市の人に聞いたところ、けっこう仕事をしながら流しっぱなしという人が多いという。

■それはアンダーグランドから始まった。
それまでにもミニFM局は存在していたが、あくまでアンダーグランド。違法な局をのぞけば、狭い範囲でしか受信することのできないホントにミニなFM局でしかなかった。

しかし、それでも皆、なんとか独自色をだそうとしていた。今から思えば、たんなるラジオ局ごっこだが、あらゆるカルチャーは「ごっこ遊び」から始まるのだ。今、クラブでぶぃぶぃ言わしているDJや、大手FM局で、夕方の顔となっている例の彼も、このミニFM局あがりだ。

やがてこのミニFM局は電波管理の当局が厳しくなったのと、インターネットで誰でも情報を発信することができるようになったのでだんだんと姿を消していった。



↑写真は1990年かな?に開催された「まちづくりとことんトーク」の案内チラシ。ミニFMの紹介が掲載されている。

■加古川にもあったミニFM局
実は、今から約15年前。加古川にもこのミニFM局が存在していた。名前は「はっぷん倶楽部」。加古川公民館の屋上にアンテナをあげ、毎週土曜日に79.3MHzで電波を飛ばしていた。
高い建物がない加古川では、その時の気象の具合によっては日岡のほうまで電波は飛んでいたらしく、リスナーも結構存在していた。反響のよさに一時はFM放送機材を積み込んだ車を皆で割り勘で購入しようとまで話しは進んでいた。

1990年には、加古川まちづくり懇談会主催でOAAはりまハイツで開かれた徹夜の討論会ではこの「はっぷん倶楽部」が、討論の内容をFMで加古川に飛ばし、その番組を聞いた人が熱い意見を言うためにOAAはりまハイツまで押しかけたという伝説まで産み出している。「はっぷん倶楽部」の資料はほとんど残っていないのでいつ始まって、いつ終えたのかはっきりしないが、今でも加古川公民館の倉庫には当時の機材(これは宝くじの助成金で購入したものらしい)が、眠っているはずだ。

■ミニFMの魅力それはアンダーグランドにつきる
このミニFM局のブームとミニコミブームはよく似ている。つたえる媒体がFMという電波であるか、紙媒体であるかの違いだけで、伝える内容は似たようなものだ。それはマス媒体ではけっして伝えることが不可能な等身大の情報である。

ほっとではこれを「虫の目 鳥の目」と呼んでいるが、虫のように細かな情報を拾い、鳥のように俯瞰でその情報を見るということだ。マス情報に産まれた時から接している多くの人は、この虫の目をなかなか持たない。かつてのミニコミ編集者もミニFM局の主催者も、世の中に流れる鳥の目の情報と、自分たちの見ている虫の目の情報をなんとか、つなげようとしたのではないかというのが、ほっとかこがわの考えるミニコミ、ミニFM論だが、まあ、それは変臭長ブログでじっくり書いてみたいネタだ。

■幻の「かこがわエフエム」
加古川では今から数年前にこの郵政省の制度化にともないコミュニティFM局をたちあげようという動きがあった。2001年9月26日に予備免許が下り、82.1MHz20wと周波数割り当ても済んでいたにもかかわらず、2002年3月18日には免許申請の取り消しをしている。

加古川の企業から開設資金まで集めて株式会社として立ち上げようとしていたのだが、どういうわけか計画は頓挫したようだ。その理由は推測の域を出ないからここに書くことはためらわれるが、事実だけを述べるなら「なにをやりたいかというビジョンがないのにモチベーションが沸くわけはない」ということだろう。

加古川にはこの手のことがやたら多い。「好きこそモノの上手なれ」というが、好きでもないのに動く政治的ともいえることが多いような気がする。

■BAN-BANテレビがFM局開局を発表
さて、今回BANBANテレビがコミュニティFM局「BAN-BANラジオ(仮称)」を設立するのだと発表した。その発表の内容はBAN-BANラジオ開局準備検討委員会の公式ホームページに詳細がのっているので参照してほしいが、BANBANには、この「好きこそモノの上手なれ」という意識はあるのだろうか?

じつは、先に書いた加古川のミニFM局「はっぷん倶楽部」。そのメンバーがBANBANには在籍しているのだ。

開局までの流れは先のホームページ内にブログを開設してリアルタイムで報告されている。また開局アンケートなるものもHP上から参加することができるようだ。かつてのミニコミ、ミニFM局を知ってるほっととしては非常に期待と不安がいるまじって開局を待ちたい。(2006/5/17)