お店のクーポン券付き情報誌を加古川市が創刊

加古川市生活文化課が、NPO法人シーズ加古川の制作協力のもと「人・川・コミュニケーション かっぽ加古川 VOL。1」という小冊子を発行。

A3両面フルカラーで、日岡山公園や寺家町・本町周辺をイラストマップとともに「闊歩(かっぽ)」できるコースを紹介しているほか、加古川名物人(…汗、有名人ではダメなのだろうか?)インタビューなどで構成。

なんといっても異色なのは、切り取って使えるいろんなお店の割引クーポン券10枚というオマケがついている。オマケは5月末まで有効。

加古川市内の公共機関などで配布中。クーポンマニアに受けそうなので入手は早めのほうがいいかもね。

余談だが、今から数十年前、ほっとかこがわ創刊当時、お店の情報を掲載するかどうか議論があった。「特定の店をこういった行政色が強い協会の雑誌で紹介していいものか」という意見と、「お店も加古川の一部だ」と言う意見が交論していた。

「面白い店、口コミで人気ある店というのは、店側が作為的に流す広告ではなく、まちの情報のひとつである」というのは今でも僕の考えであるし、当時の編集長大槻さんの考えでもある。

そう言い切ってはみたが、読者がオススメするなんていうコピー付きで掲載していた。
なぜかというと、「ワシの店を宣伝してくれ」と、広告と勘違いする人がいるからだった。信じられないことに「金を払うから掲載しろ」とか、権威的に頼んでくる方までおられた。たしかに店の紹介記事の反響は少なくはないが、そこまですることがウソのようなホントの話。

今は、時代は流れてコミュニティ協会ならぬ、加古川市が発行するものにクーポン券までつくようになった。

そういえば、加古川唯一の民間タウン誌ココモ(現在休刊中)も、切り取って使えるクーポン券を実験的に掲載した号を発行したことがあったが、まだ新しい試みすぎたらしく、掲載するお店が少なかったことを思い出す。

今は、リクルートのホットペッパーがクーポンマガジンとして加古川はもちろん全国展開で発行していたり、新聞折り込みのクーポン付きチラシが数社存在するが、ココモの主催者と「ワシらが耕した畑に実が付き始めた。でも収穫はワシらがしないんだよなー」と笑いあったことがある。

もちろんこれは業界の話ではある。

人に情報を伝えるとき、そこにあるテクニックというのは広告のテクニックである。それは大きくわけて2つのテクニックなら成る。ひとつは表現のテク二ック。見出しにいかに興味を持たせるかとか、デザイン的ものとかがそれだ。

もうひとつは、企画である。しかし、これは諸刃の剣だ。たしかに企画は情報の伝達力に加速度を与えることはできる。がその加速は時として表現を殺しかねないし、情報を曲がった方向に加速させる

今、広告業界での悩みがこの加速力だ。商品の宣伝にグッヅをつけると商品の魅力ではなくグッヅの加速力で商品が売れる。しかし、商品の寿命は短く、結局宣伝費を回収して終わりというケースが増えてきている。また、宣伝は知っているがその宣伝が何の商品の宣伝なのかいっこうに消費者は記憶しないという問題も浮上してきている。

宣伝の人気度と商品の売れ具合は比例していないのだ。

情報過多な時代。人は情報の中身よりも、具体的な「お得」感を求めている、情報だけでは人は満足しないということなのかもしれないな。(3/19)


付録(笑)
民間の広告代理店が発行している
クーポン付き広告


リクルートのホットペッパー
…よくウチと間違えられる、ほっとぺっぱー。「ほっとかこがわ」とは関係ない。テレビで宣伝してるので知ってる人も多いはず。全国で展開しているクーポンマガジン。いろんなお店の店頭で無料で手に入る。


情報探知誌ファインド
…平岡町の広告代理店が発行。加古川高砂播磨稲美町で新聞折り込みをメインに配布している。チラシにファインドカードというものがついていて、広告掲載のお店でそのカードを見せるとお店によって割引などの様々な特典が受けられる。


…寺家町の若いデザイン集団が運営していた。ココモと同じく、商業べースでありながら加古川のまちをなんとか面白く、そしてカッコよくしていきたいという気合いにあふれていたのだが、お金がつづかなくなり終了…泣。(一言相談してくれたら、この手のノウハウあったのによー。これ呼んでだら連絡くれ、骨は拾ってやるー>当事者)
ホームぺージhttp://web-c.jp/には、顛末が書いてあるんで読んでやってほしい。当事者へ…君が失敗したのは加古川とマーケットでそれをやろうとしたことだと思うよ、この記事何回も読めば解るだろうけど詳しくは書けない。でもそうゆうことだ)

おそらく、こう書いてる間にもいろんなところで情報に付加価値というオマケをつける企画が練られていると思うし実行されているだろう。そしてそんなコマーシャリズムは、今や誰もが手にすることができるテクニックであるが、それは使い方を間違えば自らの手を切る鋭利な刃物であることは間違いない。